HOME > 企業ガイドブック > 就職の心得

就職の心得

就職活動のすすめ方

スケジュールはあくまで一般的なながれであって、実際には個々において様々なケースが考えられます。なお、このスケジュールは大学生を基本としています。

1.自己分析

まず最初に「自分は何がしたいか」「何ができるか」考えてみましょう。一人よがりにならず、あくまでも客観的な視野で冷静に考えてみることが大事です。自身の性格、興味、能力、夢などを把握し、目標企業を設定することが大切です。

過去の自分

習い事、クラブ、アルバイト、サークル活動など、どんな経験をしてきたか。

現在の自分

自分の「得意・不得意」「長所・短所」どんな事に興味があり、何が一番したいか。

未来の自分

将来自分はどんな人間になっていたいか、どんな生活をしていたいか、どんな職業人になっていたいかをイメージしてみましょう。

2.企業研究

インターネット、新聞・雑誌等を通して興味ある業界の概略を調べてみましょう。業界がある程度しぼれたらホームページや会社案内などを通じ、具体的に企業をしぼりこんでいくといいでしょう。

  • 新聞やビジネス誌、テレビ、ラジオ等の媒体などからできるだけ客観的な情報を得ましょう。
  • OB・OG訪問で生の情報を得ましょう。
  • 企業のホームページの他、就職関連サイトを有効に活用しましょう。
  • インターンシップで企業に実際に入ることができ、社内などを見ることのできるのは貴重な経験。実際に社員の方に同行して働くようなインターンもお勧めです。
3.エントリー

資料を請求した企業からパンフレットと一緒にエントリーシートが送られてきたり、企業のホームページからもエントリーできたりします。
ほとんどの企業がエントリーシートと面接試験の結果を参考にして合否を出します。

エントリー方法

■就職サイトから ■企業のホームページから

エントリーシート提出方法

■インターネットから ■説明会で

記入内容は、住所、氏名、大学名、志望動機、学生生活の内容、将来のビジョン等、自身のPRポイントを文字で伝えなければなりません。わかりやすく、ポイントを絞って書き、誤字脱字に注意しましょう。
早目に提出し、出遅れないようにしましょう。

4.会社説明会

企業が学生に対して概要や内容を説明してくれます。説明会には合同面接会と個別面接会の2種類あり、常にアンテナを張って開催情報をキャッチしましょう。

■事前の予約を必要とする場合が多いので早目に予約をしましょう。

合同説明会

一度に多くの企業と接することができます。いろいろな企業をまわって担当者と積極的に話をしましょう。

個別説明会

説明会後に筆記試験や面接を行う企業もあるので、事前に必ず確認し、対応できるようにしておく。エントリーシートで通過した人だけの場合もあります。

5.面接・試験

選考方法は企業によって様々ですが、一般的には面接、筆記試験、適性検査が行われています。

筆記試験

○一般常識…簡単な間違いに注意
○時事問題…新聞・テレビのニュースをチェックする。
○作文問題…誤字脱字に注意テーマと時間制限を設定し練習する。
○適性検査…SPI対策本などで予習する。(慣れていないと時間がかかる)

面 接

マニュアル通りにならず自分の言葉で自分の考えをしっかり伝えましょう。
服装や現場でのマナー(待合室での大声、喫煙、携帯電話の使用)にも注意し、どんな質問にも柔軟に対応できるようにしましょう。

6.内定・採用

内定通知を受け取ったら就職活動のゴールです。お世話になった方々に内定の連絡をして、感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。

誓約書の提出を求める企業もあります。内容を吟味してから提出しましょう。万一、内容を辞退する場合は、必ず採用担当者に連絡を入れ、内容のお礼とともに、誠意をもって事情を説明し、理解していただけるよう努力しましょう。

持ち物チェックシート

就職活動をしている間は持ち物はあまり多くないほうがいいので、あれもこれもカバンに詰めることはしないように心掛けましょう。

  • スーツ・靴
    スーツは着慣れておく。靴は長時間歩くので、歩きやすいものを選ぶ。
  • カバン
    A4封筒が入るもの。(企業ではA4サイズの書類を用いることが多い)
  • 会社資料
    これから行く会社の資料。電車の中でも読み直そう。
  • 提出を指定されている書類
    成績証明書・学生証(身分証明書)
  • 履歴書・エントリーシート
    どこの企業で何を書いたかをチェックする。
  • スケジュール帳
    複数の会社にアプローチするときは面接日などのスケジュール管理をする。
  • 携帯電話
    緊急の連絡を入れるときや、または緊急に呼び出されるときに必須。
  • バス・電車のプリペイドカード
    就活は、電車・バスを多用するので、切符を買う手間が省けて便利。
  • テレホンカード
    携帯電話を持っていても、電波が悪い場所から電話をしなければならない場合がある。
  • お金
    交通費の他タクシー代や食事代(昼・晩)など、非常時に備えて余裕を持つ。
  • 印鑑(朱肉)
    交通費清算などに使う。
  • 小型地図・時刻表
    事前に経路確認をするために不可欠。
  • 持っていると便利な物
    折りたたみ傘、鏡、予備ストッキング(女子の場合)

成功のポイント

まず就職活動は、何から手をつけ、どのように展開するか、全体の流れを把握しておくことが大切です。いろいろな段階を経て、それぞれしなければならないことをその時期に、確実に自分のものにしていけば、比較的スムーズにすすめることができます。

上手くいかない人
1. 動き出しが遅い
2.就活を甘く見て、準備(面接対策など)をしない
3.プライドが高く人のアドバイスを聞けない
上手くいく人
1.就活を共に頑張る意識の高い仲間がいる
2.先輩や社会人をアドバイザーに持っている
3.地道な努力を積み上げている

就職活動はできるだけ早く始めて、できるだけ多くの企業にアプローチするのが成功のポイントとなります。自分の人生に多大なる影響を与える就職活動。自らの可能性を常に高く、広く求めよう。

基本マナーを身につけよう

I. 服装、みだしなみ、動作について
身だしなみ三原則 ▶
1 清潔 2 上品 3 控え目
人の印象は?……

私達は、他人に会った瞬間に、その人がどういう人なのか、どんな性格なのか想像します。ですから、視聴覚的な要素は、とても大切です。

1.目から入る情報が(55%)
服装・髪形・顔の表情・視線・目配り・態度・動作・相手との距離
2.耳から入る情報が(38%)
声の大きさ・トーン・発音・調子・イントネーション・挨拶、言葉遣い等
3.話しの内容が(7%)
話の構成・起承転結等
第一印象は見た目が93%と言われます。
身だしなみチェックポイント
  • 髪は
    清潔か、手入れしているか、仕事をしやすい髪形か、ヘアーアクセサリーが目立ちすぎないか。
  • 顔・化粧
    清潔で健康的な感じか。口紅アイシャドウは濃すぎないか、口紅の色は適当か。男性は無精ヒゲを伸ばしていないか。
  • 服は
    洋服を崩して着ていないか(丈や型)。会社員としてふさわしい服装か(TPO)。手入れされているか、肩にフケは付いていないか。
  • ブラウス
    シミ、シワは付いていないか。アイロンがきちんとかかっているか。ボタンはとれていないか色は派手すぎないか。
  • スカート
    丈は適当か、裾はほころびていないか。シミはないか。
  • ズボン
    シミ、シワはないか、アイロンはかかっているか。丈は適当か。
  • ポケット
    ハンカチ、ティッシュは入っているか。
  • アクセサリー
    邪魔になるアクセサリー、目立ちすぎるアクセサリー、時計は華美すぎないか、子供っぽすぎないか。
  • 手・爪
    爪の長さは適当か、マニュキュアが濃すぎないか(女性)
  • ストッキング、靴下
    色は適当か、デンセンしていないか。

  • きちんと磨かれているか、かかとが磨り減っていないか、色や型が適当か(TPO)。男性の靴下は白のソックスは不適当。
  • ハンドバッグ・カバン
    きれいに手入れされているか、型くずれしていないか、中は整理整頓してあるか。
    アニメなどキャラクター商品(ストラップ)は、不必要についていないか。
II. 若年者に求められる就職能力?(企業が求める人材とは)
最も重視されるのは基本的な生活態度、礼儀作法を身に付けた人
  • 1. 基本的な生活態度、礼儀作法を身に付けた人
  • 2. コミュニケーション能力を身に付けた人(対話能力)
  • 3. 明るく協調性のある人
  • 4. 勤労意欲のある人
  • 5. 信念と責任感のある人
III. 「石の上にも三年」
就職するには三つの苦しみを覚悟せよ!
I. 叱られることを覚悟しておくこと!
仕事がうまくいかないと → 注意されたり叱られる → すぐ頭にくる → 感情的になりすぐ辞める

★高校生では3年で50%、大学生では30%が会社を辞めています。

II. 上司の命令(指示)が強いことを覚悟しておくこと!

学校の友人関係は並列であるが、職場の人間関係は縦の関係で上からの指示は強制的におりてくる。仕事はきついのは当たり前。

※今までは学費を納めて勉強を教えてもらったのが、今度は働いて給料をもらうという大きな違いがある、給料分は働かなければいけない。

III. 人間関係の難しさに苦しむことを覚悟しておくこと!

他人はどう思うかを考えて、行動すること。(髪形、服装、行動等)
(自己中心的な人、誠意の無い人、こそこそしている人、他人の批判ばかりしている人、時間にルーズな人等は嫌われる人です)

「石の上にも三年」という気持ちで、
辛抱強く、我慢強く、努力すれば、おのずと道は開ける

●なんとかわかるまでに3年 ●自信ができるまでに5年 ●人を使って監督するまでに10年かかります

苦しみの後に、喜びあり、
喜びの後に幸福あり!
面接試験時のマナー
面接会場への入室マナー
ドアの前で深呼吸する
心を落ち着かせて入室すること。大きな深呼吸が有効。
ドアを2回叩いて「どうぞ」を待つ
軽く2回ドアをノックする。「どうぞ」と促されてからドアを開ける。
「失礼します」と静かにドアを開ける
ドアを静かに開けて、「失礼します」と一礼して入室する。このときキョロキョロしない。そして、振り向いてドアを静かに閉める。
イスの左側に立つ
入室したら、イスの左側に立つ。
自己紹介をして一礼する
面接官に近づいたら、「○○と申します。よろしくお願いいたします」と自己紹介をして一礼する。「どうぞ」とすすめられたら「失礼します」と一礼してから座る。
背筋をまっすぐに座る
背中が前かがみにならないように。逆に、背もたれにもたれて座るのもマナー違反。背中と背もたれの間を5cmほど開けて座る。
(良い姿勢を保つ)
肩の力を抜いて、正面を向く

【女性】 足は揃えて、その上に手を軽く重ねて置く。
【男性】 軽く足を開き、手は太股の上へ。
退室のマナー
静かにイスを立つ
面接官から終了を告げられたら、静かにイスを立つ。
一礼して入り口に戻る
「本日はありがとうございました。よろしくお願いします。」と一礼しドアに向かう。
ドアのところで一礼する
ドアのところで「失礼します」と述べて一礼する。
ドアを静かに閉める
「バタン」は最悪。最後まで手を添えて、静かに閉める。
先頭に戻る